雨でも枯れ木に咲かそうティッシュの花 〜2005.09.28〜
 
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【2009.05.26 Tuesday 】 author : スポンサードリンク
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はじまりの合図
あの「夏の日、残像」惨劇から1年半という時が流れた。


こんにちは、桃忍者です。


そして小学生の僕には、正月という時が訪れていた。


ところで、正月と言えば皆さんは何を想像されるだろうか?


羽子板、書初め、初夢、かがみ餅、


お年玉、まぁそれは人それぞれだろう。


ちなみに僕が想像するのは





巫女さんである。


巫女とは、神に仕えて神託を口寄せしたり、


神楽を舞ったりする者です。そしてその多くは





未婚の女性。


この一点から想像するに






処女である可能性大。


この事実を知った僕は1つの過ちに気がつく。





AV女優が演じる巫女さんは邪道だ。


確かに邪道だけれども



僕的には最高だ。


そんな最高の巫女さんの話はさて置き、


3年くらい前まで住んでいた実家の隣には神社があった。


お世辞にも大きい神社とは言えないが


それでも何かの行事の時にはそこそこの盛り上がりを見せる


そういうラインの神社である。


もちろん、この神社にとっても


正月というのは一大イベントである。


大晦日には甘酒を配り除夜の鐘を鳴らし、


元旦には神主が衣装を着て参拝客を出迎えたりしていた。


正月にその神主を見るたび、Kと一緒に


「あんたはいらないから、巫女さん出せっ!」


と叫んでいた青春を思い出します。


そして一月五日、


この神社では毎年恒例の餅つき大会が開催される。


さて、町内会に所属する家の母さんにとっても


正月は一大イベントだ。


なぜなら家の母さんは




戦後最大級の見栄女王なのだから。



「他人にどう見られるか?」それこそが彼女の最優先事項。


世間体だけが全てであり、それ以外のことなど興味なしだ。


そんな母さんにとって大晦日、元旦、


そして一月五日の連続三大イベントは歌手でいうところの、



全国ツアーなのである。



もちろん衣装には一切の抜かりはない。


大晦日前日の僕の家には


既に3着の衣装がかけられあり戦闘準備は万端。


どれもこの連日イベントのために用意、厳選された代物なのだが、


僕から見るとそれは





聖戦士セイヤのクロス(鎧)みたいに見えた。



もちろんブロンズクロス(青鎧)、


シルバークロスではない(銀鎧)


あれは間違いなくゴールドクロス(金鎧)だ。



ちなみに僕の母さんは蟹座なので、










誰かに「その服おかしいよ」とツッコンで欲しいのだが


父さんは母さんに「これどう?」と聞かれても





「なかなかいいよ」としか言わない。



それを聞くたび


「なかなか良いって父さんそりゃないよ!」


ツッコミ精神が疼いてしまうこっちの身にもなって欲しいものだ。


まぁこんな感じの毎年恒例餅つき大会なのだが


小学5年生の一月五日、あの事件は起こった。


餅つき大会当日、


母さんはゴールドクロスをその身にまとい早々と準備を始める。


先ほども言ったが母さんは町内会に属するため


イベントの準備や運営と言った仕事があるので、僕より早く神社にいく。


玄関に行く母さんを見送る僕。


そして玄関に腰を下ろし母さんは靴を履く。


靴と言っても運動靴などというナマッチョロイもんじゃない。


彼女が履くのは






赤のハイヒールだ。





毎年のこの瞬間



「餅つき大会にハイヒールって母さんおい!」


ツッコミたくなるのは、ツッコミ肌の僕だけであろうか?


さて、今年もツッコミどころ満載の母さんを見送り、


拙者はコタツに入り、犬をいじる。


だが小学生にとって餅つき大会というのは


やはりわくわくするものであり、


僕は幼馴染みのKと一緒に


開催時刻の一時間前くらいに神社にむかった。


神社に着き辺りを見回すと、まだ少し慌しい雰囲気である。


すると僕の耳にこんな声が聞こてきた。


「○○さーん!ウスを運ぶからちょっとこっちきて下さい〜」


一瞬、自分の苗字だったので「僕!?」と思ったが


呼ばれていたのは、うちの母さんだった。





ゴールドクロスをその身にまとい





赤のハイヒールで地面を蹴り上げ颯爽と駆けつける母。




僕は彼女が実の母親である事実に涙すら出てくる状態だ。


だがとりあえず僕等は彼女たちの会話に耳を傾ける。


母 「はい、すいませーん」


A 「それじゃこのウスを皆で転がして運びましょう」


母 「ええ。まいりましょう」


かあさん!まいりましょうってあんたいつの時代の人だよ!


頼むからKの前で


これ以上ツッコミ所を見せないでくれと願う僕。


ほどなくして彼女達はウスを横にしてゴロゴロと転がし始めた。


K 「ははは!おまえのかーちゃんハイヒールでウス転がしてるよ!」


桃 「うるせー。俺だってあんなん注意したいよ」


そんな会話をしながら彼女達を見ていた時、事件は起こる。


ゴロゴロゴロゴロ・・・



ブチュ!ゴロゴロゴ・・・


あれ!?


なんかブチュっと鈍い音がした。


その音が鳴った時の母さんの顔と言ったら





鬼の形相



そう、お察しのとおり、母さんはウスに足をひかれたのだ。


だが倒れない。うちの母さんは倒れないのだ。


運動靴を履いていてもそれは相当の衝撃であると予測される。


だが母さんの場合は





ハイヒールなのだ。



きっと衝撃どころじゃすまない。


足の指をつま先に無理に集中させているハイヒールのため


確実に3本・・・いや4本はイカれているはずだ。


だが倒れない。


巨蟹宮を守護するゴールドセイントは倒れない。


その後、母さんはなんとウスを転がしきり、


しまいには餅つきの「こねる役」をやって見せる。


しかしこっちは餅つきどころじゃない。



いつ母さんが倒れるかそればかり気になっていた。


だが倒れない。キャンサーのゴールドセイントは倒れない。


きっとあの時の母さんは



「ウスでハイヒール足をひかれた○○さん」


というレッテルを貼られるのが我慢ならなかったのだろう。


恐るべし精神力、さすが見栄の女王。


その後、最初の餅つきを終えた母さんは



用事があると言って僕と一緒に早々と家に帰る。


神社から家へはほんの数十メートルの距離だが


母さんの足取りは何時になく重い。


当たり前である。


骨が折れてるので、むしろこれが普通なのだ。


その状態で


さっきまで餅をこねていた母さんが異常なのだ。


僕は母さんを気遣いながら家の門を開け、


そして家の玄関の鍵をあけて母さんを中へ連れかえる。


玄関に入るなり母さんはその場にうずくまってしまった。


それを見た父さんが台所から慌ててでてくる。


父 「母さん!どーした!?足が痛いのか!?」


すると、うずくまってる母さんはこう言った。








父 「お、折れてるだって!?おい・・・おい!桃!」


桃 「はい?」


父 「救急車っ!」


父さんがそう言うのも無理はない。



見る限り母さんは歩けるような状態ではないのだ。


救急車、確かに僕等にはその方法しか残されていなかった。


だが・・・


それを聞いた母さんは真っ赤な顔をしてこう仰る。


「やめて!救急車なんて呼んだら・・・






ご近所中の笑い者よ!





別に笑い者にはしないと思います。


もしそんな心無い御近所さんばかりなら


今すぐ引越しすることをお勧めします。


でもうん、そうだね、母さん。


母さんがそう言うなら、笑い者にするのかもしれないね。


じゃあ・・・







さっさと歩いていってこい。


そうさ、だって僕は忘れてないんだよ。


あんたは昔





骨折している僕を病院まで走らせましたよね?


僕はあの日の屈辱を忘れたことがないよ。


あの日に流れた涙を一瞬たりとも忘れてないんだ!


ここぞとばかりに復讐に燃える僕。


だがそれを阻む者がいた。


父上である。


父さんは救急車は呼びたくない母さんを瞬時に理解し


タクシーを呼んでくると言って家を飛び出していった。


それを見送る母さん。そして一言。


母 「桃・・・






これが愛よ。





ちょっと待てよ。


あんた・・・


俺の場合は病院まで走らせたじゃねーか!



じょーだんじゃねーよ!


これが愛と呼ばれるモノであるなら


あんたにはちっとも愛がないじゃないか!


とは言え骨折して真っ青な母さんを見ていると


なんか親子だなと実感。



その後、無事に病院について診察をうけた母さん。


予測どおり足の指を見事に2本骨折


リビングで包帯に巻かれた自分の足を見ながら母さんはこう言う。



母 「そういえばあんたも昔この辺を折ったわよね?





よく考えてみると親子よね〜」





よく考えなくても親子です。


父 「ははは、そう言えばそうだな。





なら父さんも折るのが筋か?」



唐突に






変な筋を思いつかないで下さい。


母 「あら、それもそうね。うふふ」


父 「ははは!」


桃 「・・・」


うちの家族は血で繋がってるのではなく、


で繋がっているのかもしれない。


しかも






【2006.01.01 Sunday 22:12】 author : 桃忍者
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