雨でも枯れ木に咲かそうティッシュの花 〜2005.09.28〜
 
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【2009.05.26 Tuesday 】 author : スポンサードリンク
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ゴキゲン鳥
小学生の頃、僕はインコを飼っていた。


こんにちは、桃忍者です。


名前は「ピコちゃん」


犬のレオの話をした時にも言ったが、


僕はこういう在り来たりな名前は好きではない。


本当は「ピコちゃん」なんかじゃなくて






「リバーフェニックス」にしたかった。




だが世界が嫉妬する記憶力の持ち主、おばあちゃんの進言により


僕の案は却下、そしてあえなく「ピコちゃん」と命名された。


本人曰くおばあちゃんは2文字以上の名前を覚えられないそうだ。


「あたしゃね、そういう体質なんですよ」


おばあちゃんはそう言っていた。


だが






「ピコちゃん」は5文字だ。




以来ピコちゃん(5文字)はうちの家族として3年の時を過ごす。


さて、このピコちゃん。


彼女はうちの犬のレオ同様、とてもクレバーな子である。


それはなぜか?


なんとピコちゃんはセキセイインコにして


流暢に日本語を話すという芸達者なのだ。


そんなピコちゃんの記念すべき第一声は


「もしもし」だった。


飼い始めの頃にピコちゃんを電話の近くに置いておいたせいか


気がついたら「もしもし、もしもし」と連呼する変な鳥になっていた。


それからというもの、うちの家族は


皆で新しい言葉を教えようと毎日ピコちゃんに話しかけた。


「おはよう」
「こんにちは」
「おやすみなさい」


そういった普通の挨拶を教えようと


愉快な家族が一丸になりがんばったものだ。


だがピコちゃんは一向にそんな王道の挨拶を覚えない。


ー朝ー


桃 「おはよう、ピコちゃん」


P 「もしもし」


桃 「・・・駄目だなぁ」


ー昼ー


母 「こんにちは、ピコちゃん」


P 「もしもし」


母 「・・・駄目ね」


ー夕方ー


父 「こんばんわ、ピコちゃん」


P 「もしもし」


父 「・・・駄目か」


ー夜ー


祖母 「もしもし」


P 「もしもし」


桃 「・・・」






おい、祖母。




あんたか。


あんたが「もしもしの上書き」してたから駄目だったのか。


ここまで上書きされたのでは新しい言葉の習得は難しい。


もうこの子は「もしもし」しか言えないのだ、


生涯変な鳥なのだと、半ば諦めた時だった。


ついにピコちゃんが新しい言葉を発した。


それは


「おばーちゃんおばーちゃんプ!プ!プ!」だった。


第二声にして既に意味すらわからない。


なぜおばあちゃんがプ!プ!プ!になるのかすごく疑問だ。


皆で首をかしげ「ほんと変な鳥だ」と口々に言っていると、


ピコちゃんはすぐさま違う言葉を発した。


「ぴこちゃんぴこちゃんプ!プ!プ!」


どうやら「プ!プ!プ!」というフレーズが


彼女の中で流行しているようだ。そんな意味不明な言葉を


発する鳥だったが、かわいいことに変わりなかった。


ある日のこと、僕と父さんは


ピコちゃんがいる籠の前でばったりと出くわした。


付け加えると当時、


僕と父さんはあまり仲がよいとは言えない感じであった。


特に共通する話題もないので、


僕と父さんはただぼんやりとピコちゃんを眺めていた。


意外にも沈黙を先に破ったのは父さんであった。


父 「桃、ピコちゃんが覚えたあの変なフレーズだがな・・・」


桃 「え?ああ、あのおばーちゃんプププってやつ?」


父 「そう、それだ。母さん曰くあれは


おまえがこっそり教えたんじゃないかって言ってたぞ」


桃 「ええ!?僕が!?んなわけないじゃん」


父 「まぁそうだろうと思うんだが、家であんな変なフレーズを


口ずさむのはおまえくらいしかいないのだろう?」


桃 「・・・」


父さん・・・僕は確かに変ですけど






流石に「プ!プ!プ!」まで変じゃない。




桃 「いやまぁそうだけど、でも教えてないことは教えてないって」


父 「そうか・・・まぁとにかくあんまり変な言葉教えないようにな」


桃 「だから僕じゃないって!」


濡れ衣も甚だしい。


いくら僕でもそんなことは教えないし事実教えてない。


だがそんな会話をしていた次の瞬間、


ピコちゃんが耳を疑うような言葉を発した。






「父ちゃんクサイ」



父 「・・・」


桃 「・・・」



静まり返る部屋。


そして父さんは言う。


父 「おい、桃・・・歯をくいしばるんだ」






いや、待ってくれ。




桃 「ちょ!まって!僕じゃない!僕じゃないってば!」


父 「なにっ!?じゃあおまえじゃないなら誰なんだっ!?」


桃 「え?・・・・・・・母さんとか」


父 「なにぃっ!?ではなんだおまえは母さんが


私のことをクサイと思っているとでも言うつもりか!?」


桃 「それは知らないよ!でも・・・


でもいい匂いではないのは事実だろ!」


父 「なんだと!?やっぱりおまえじゃないか!」


桃 「え!?いや、違う!違うんだよ!」


母 「ちょっと何喧嘩してるの?反抗期?」


父 「・・・ああ、母さん。ちょっと聞いてくれ。


桃がピコちゃんに父さんクサイということを吹き込んだようなんだ」


桃 「いや、だから僕じゃないって」


母 「・・・」


桃 「・・・」


母 「まぁ!?あんたなんでそんなこと教えたの!」


桃 「・・・」



おい、母さん。






今の間から言うと犯人あんただろ。




父 「正直に言えば許してやる。教えたんだろ?」


桃 「いや、何度も言うけど違うって」


父 「いいかげん白状しろ!」


桃 「いや、だからさ・・・」


その時だった。


その不毛な争いに終始を打つように、


まるで誰かを救うようにピコちゃんがまた新しい言葉を発した。






P 「チ○コ」



桃 「・・・」


父 「・・・おい!桃っ!」


桃 「・・・」






すまん、確かにそれは僕が教えた。




<終>



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久しぶりに帰ってきてみた。つまり僕は元気。
【2008.07.21 Monday 01:00】 author : 桃忍者
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